dXリモートデスクトップ
石田工務店株式会社様
代表取締役社長 石田 正士様
工事部 松木 勝博様 関塚 芽依様
ITやDX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性は理解しているものの、ITツールに抵抗がある社員が多く、どう進めていけばよいのかわからない、そんな中小企業は少なくないようです。その一方で、経営者の決断次第でITツールの導入やDXをスピーディーに効率よく進められるのも、中小企業のメリットといえるでしょう。今回は、ビジネスdXストアが提供している「dXリモートデスクトップ」を導入し、業務効率化や残業時間の削減を積極的に進めている石田工務店の事例についてご紹介します。
石田工務店は、主に地域の電力会社の発電施設や鉄塔などの建設や保守を行う土木系の建設会社です。電力という重要な社会インフラを担うだけに、災害などの緊急時にもできるだけ速やかに対応できる体制を整えています。今回、お話を伺った松木さんは主に現場の管理や施工を、関塚さんは工事に必要な書類の作成や出納管理などの事務業務を担っています。
同社では2022年8月から社員にiPadを貸与し、あわせて「dXリモートデスクトップ」を導入しました。「dXリモートデスクトップ」は外出先などから会社のPCにアクセスし、手元のPCやiPadなどで遠隔操作できるツールです。まずは、「dXリモートデスクトップ」を導入する前に抱えていた課題について伺いました。
「弊社の社員は基本的に日中、現場で作業した後、会社に戻り、そこから日報や書類の作成をしています。でも、外出先から社内のPCにアクセスできれば、会社に戻る必要がなくなりますよね。早く家に帰って体を休めて、明日の作業に備えれば、仕事の生産性もより上がるでしょう。とくに、ここ数年、仕事量がかなり増えたので、少しでも社員の負担を減らす必要がありました。社長のそのような思いのもと、ITツールを使ってこの課題を解決できないかと検討していたんです」(松木さん)
同社の石田社長はもともとITやDXへの関心が高かったそうです。業務に実効性があるものであれば、ITへの投資は惜しみません。とはいえ、社員のなかにはITツールに抵抗があったり、操作が苦手だったりする人も少なからずいます。仮に高額な投資をして大きなシステムを導入しても、うまく活用されなければ大きな痛手となるでしょう。
「そこで普段から、スマートフォンの関連でお世話になっているドコモビジネスの担当者に相談したところ、紹介されたのが『dXリモートデスクトップ』とiPadの組み合わせでした。この二つの組み合わせでできることを説明いただいたことで、当社の業務での役立て方をイメージすることができ、導入が決定しました」(松木さん)
「dXリモートデスクトップ」はSaaSなので、遠隔操作を行うPCに専用のアプリケーションをインストールすれば、すぐに利用できます。ただ、同社では今回、iPadと「dXリモートデスクトップ」同時に導入したため、初期設定が必要となりました。この作業を担当したのが関塚さんです。
「私は、今までITツールはもちろん、タブレットも使ったことがなかったので、難しそうで正直、導入にかなり消極的だったんです。そんな私が全社員のiPadと『dXリモートデスクトップ』の設定をすることになってしまいました。最初はしっかりできるか不安でしたが、ドコモビジネスの担当者の方が、丁寧にサポートしてくれたので、結果的にまったく問題ありませんでしたね。社員のなかにもタブレットやITツールを使うのは初めてという人がいたのですが、今ではみなさんスムーズに使いこなしています」(関塚さん)
石田工務店では現在、iPadを施工現場の写真の撮影や管理などに活用しています。そのうえで外出先から、会社のPCに入っているデータを参照する必要が生じた場合には、「dXリモートデスクトップ」でアクセスするようにしています。
「私はほぼ現場に行くことがないので最初はタブレットなんて不要だと思っていました。でも、外から会社のPCにアクセスできて、何度か助かったことがあります。ITツールは実際に使ってみないと何ができるのか、どこが便利なのかがわかりません。まずは先入観を持たずに、使ってみることが大事なんだと改めて痛感しました」(関塚さん)
「外で突然、確認したいことが発生しても、今までのようにわざわざ会社に戻らなくてもよくなったのは本当にありがたいですね。業者さんとの打ち合わせで使う資料なども、その場から社内のPCにアクセスして参照できるようになりました。今は社員のみなさんに、自分なりに『dXリモートデスクトップ』とiPadをとことんいじってみて、業務の効率化につながる使い方をどんどん提案してほしいと伝えています」(松木さん)
同社では、勤怠管理のデジタル化も進めており、今後もITツールを活用した業務効率化に、積極的に取り組んでいく予定です。
「まずは、社員の残業時間を減らす。そのうえで、現場から会社に戻る日数を減らし、ゆくゆくはすべての社員が会社に戻らず直帰できるような状態ができればと思っています。ビジネスdXストアの内容も参考にしながら、今後も優れたITサービスを活用し、業務の効率化やDXをどんどん進めていきたいですね」(松木さん)